本格塗装1日目


朝早起きして塗装家に。大晦日にほんますいません。

さっそく作業開始だけど、その前にざっと塗装の手順の概要を。 (塗料は2液性のウレタン塗料を使用しました。あくまでも、素人が本を読みながら試行錯誤した結果を書いただけです。真似して失敗しても知りません。)

  1. 足つけ
  2. パテ埋め、プラサフ(プライマー、サフェイサー)吹き
  3. サフェ研ぎ
  4. 上塗り
  5. クリア吹き
  6. 仕上げ

1.足付け

古い塗装に対して新しい塗料が乗りやすくなるように、まんべん無く 320番くらいの耐水ペーパーで傷を入れる。理想的には、もとの塗装に よるツヤが完ぺきに無くなるまで。特に角は塗装が剥がれやすいために、 念入りに足付けする必要がある。(ような気がする)

だが、実際は2液性のウレタン塗料だともしかすると適当でもそこそこ 塗料の食いつきはいいのかもしれない。

なお、完全に古い塗装を剥す必要があるのは、かつて何度か塗装歴がある 場合で、塗装には限界の厚さというものがあるらしく、それ以上の厚さに 塗ってしまうとある日塗装が割れてしまうらしい。また、古い塗装との 相性によっては塗料がいつまでたっても硬化しなかったり、割れたりする 場合があるらしいので、心配な時は塗装にヤスリで傷を入れてちょっと塗 ってみるといい。ダメな場合は塗装は全部剥す必要がある。 ちなみにウレタンは他の塗料に対しては相性はよいらしい。

2.パテ埋め、プラサフ(プライマー、サフェイサー)吹き

必要に応じて、もともと転倒などでついてしまった傷をパテで埋める。 このとき、傷が深ければ溝をv型に削ってやるとパテの接着面積が増えるので 頑丈になるらしい。

僕は基本的にはパテで埋める程の傷は無かったので傷が消えるまでやす りを掛けまくる事にした。また、コーナーを攻めてて接地した傷は綺麗に したところでまた削れるわけで、これも削って整えた。

それでも消えない傷は無視の方向で。

そうして、表面を整えたあとはプラサフでお化粧をする。本来は、塗料の密着性 を高めるプライマーと表面を綺麗にするサフェイサーとは別物なのだが、 塗料屋さんで「サフェイサー下さい。用途はこれこれこうです」と伝えたら 両方の役割を持たせているプライマーサフェイサー略してプラサフさらに略して サフェ(サフェイサーの略でもある)を貰ったのでこれで行く。

カウルの素材によっては、上塗りの塗料で侵されて変型したり溶けたりするので サフェは念入りに吹かねばならない。また、この次の工程で表面を滑らかに研ぐ のでそれなりに厚めに吹く必要がある。

塗料を塗る上で共通のポイントなのだが、塗りにくいところ、塗料が乗りにくい ところ、削れやすいところ(フチ、丸みを帯びているところ等)から塗って行く。 場合によっては、フチなどは刷毛で 塗ってしまうのもアリ。ウレタン塗料だとワリと平滑になるし、その上からガ ンで吹くと刷毛のあとは目立たなくなる。というか僕には完全に分からないレベ ルになる。

もっともサフェは初期の工程である上に、硬化も早いので修正は容易である。 よって刷毛を使うまでも無く、がんがん厚塗りしてみよう。ガンの使い方の 練習としていろいろ試してみるのがいい。

また、各塗料を吹く前には必ず脱脂をすること。 塗料をはじいてしまうからである。

3.サフェ研ぎ

「研ぐ」という位だから、2の工程でそれなりに厚く塗っておく必要がある。 320番〜600番くらいの耐水ペーパーで水研ぎをして、表面がツルツル(軽く光を 反射する程度、触ってスベスベして気持ち良い程度(謎))になるまで研く。 コツとしては、ペーパーを手のひらにあてて手のひら全体で研ぐイメージ。 指先で凹凸を感じながら平面で研ぐ。指先で研ぐと指の部分だけがどうしても 削れすぎてしまう。が、曲線が多いのである程度は仕方ない。 水研ぎでは、水に中性洗剤を軽く混ぜとくと滑べりがよくて研ぎ易い。 研いだあとのカス?は水で洗うのは大変なので、ぞうきんで吹くようにすると 作業がはかどった。

これも削れすぎた場合は、その周辺だけ再度サフェを吹いて研ぎ直す。

ここまでの工程で下地作りを自分の納得が行くレベルまでおこなう。 ここがそれなりだと、いくら綺麗にしてもそれなりの仕上がりにしかならない。 (らしい)

ちなみに、プロ中のプロは研ぎ忘れ防止や小さい穴(ピンホール)の発見のために、 シンナーで薄くした黒を2と3の工程の間で全体に吹いておくらしい、が、 さすがにそこまではやらなかった。

おっと、いい忘れた。タンク等の鉄物で下地を出した場合は水研ぎは不可との事。 なぜなら、サフェは水を吸い込むので錆びてしまうからである。

4.上塗り

好きな色を入れる。もちろん脱脂はしっかりと。

エアと塗料の粘度(シンナーとの混ぜ具合)と温度と湿度とガンの距離、手を動か す速ささなどでザラザラになったり、垂れたり、オレンジピール(ゆず肌とか梨地 とかいうらしい)が出来たりする。

が、垂れたり、オレンジピール(塗料が濃い:シンナーが足りない)になる方が ザラザラよりもマシ、塗装業者として将来有望(?)との事なので、基本的に 濃いめ、多めでチャレンジした。こっち方面の失敗は研ぎでカバーできる。

ちなみに「垂れる寸前」に塗るのがベストとされる。(研ぐのが容易だから)

そして、クリアを後から吹く場合に上塗りの処理をどうすべきか迷ったが 本には書いてなかった。以前の経験からある程度は研いで平滑にした方が 仕上がりが美しいのでは?と思ったがウレタンなのでそれくらいはカバーして くれるのでは?とも思った。

付け足しだが、細かいマスキングでラインを入れる場合は研いで平滑に しとくとマスキングテープの密着性が上がって、ラインが鋭くなるとの事。

(さらに付け足し、マスキングテープの糊が塗装に悪さをするのでマスキングを 塗装表面にする場合は、少なくとも爪で押してもあとが付かないくらいまでは 硬化させてからするべき、だそうだ。)

実際には最初はとにかく研いで、オレンジピールを消す方向で頑張っていたのだが それではあまりにも時間がかかるので、希望をこめて整流版でテストしてみた。 具体的には、整流版に「刷毛塗り部」「ストライプ部」「上塗りそのまま部」 「上塗り平滑研ぎ部」を作って、そのままクリア塗装をして仕上げてみた。

意外にも、どの部分も綺麗になってしまった。というか、境目が区別付かない。 というわけで、上塗りはそんなに綺麗にオレンジピールを消さなくても大丈夫 っぽい。

5.クリア吹き

これも4と同様。

だが、このあと削ったり研いだり磨いたりするのでやはり角は厚めに塗っておく こと。

6.仕上げ

まずは1500番の耐水ペーパーで研ぐ。ミラーフィニッシュのために大事な事は、 とにかく平滑度を上げることであるので、当て木をペーパーに巻いて研ぐこと。

といってもカウルはやはり曲面がおおいので、僕はゴムの板を使った。 (まだ終わってないが) 指を使うのは最後の手段と思った方が良さそう。

1500番の次は2000番でさらに仕上げる。ここでは、水の密着性で研ぐようなイメー ジで力を入れずに手で磨いた。

そして、ホルツのチューブ入りのコンパウンドの粗目、細目、極細で磨き、 最後は液体のコンパウンド(これもホルツの超鏡面仕上げ)で磨く。

そんなにひたすら磨くとイメージはなく、1500番で平滑にしたらあとは、 力を入れずに、前の傷を消すようにコシコシ磨くだけである。

そして最後の最後にインチキ臭いのを買って来たので試した。なんでも ウレタンクリアで表面にコーティングして傷を埋める、というワックス っぽい液体である。

ところが、こいつが結構効く。明らかに綺麗になるのだ。思わず笑った。

と、これが一連の工程だが、ワックスを掛けるのは1ヶ月程度待った方が いいらしいというのも、ウレタンだとそうでもないが塗料から溶剤が抜ける までに少々時間がかかるからだそうだ。ここで強烈なワックスを掛けると 溶剤が抜けるのを邪魔するらしい。

ちなみに溶剤が抜けきるころにはまた表面が荒れている(といってもほんの少し だろうけど)ので、そのころ再度磨くのがよいらしい。

んで、日記

それで、この日は全部の足付け、一部にサフェをふいただけでおわったような。 といっても実働13時間位。とにかく無心。みんなに「職人」「近寄れない」「声を掛 けづらい」と言われながら黙々と作業。このくらい普段から働けば。

そして年越しそばを御馳走になった。

とにかくやすりまくって、手が粗れてしまった。これ電動工具を使えばよかった かも。とりあえずゴム手袋着用のこと。

大晦日

「こぞことしつらぬくぼうのごときもの」ってね。

僕らしくていい。


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