限定解除MLツーレポ 二日目(後半)


ソロツーリング再び

倉野さんと別れたあと、なんだかチェーンの具合がよろしくない事に気が付く。 そもそも今朝の段階で「やべーな」と思っていたのに、そのあと調子にのって スカイラインを猿のように攻めたのが原因に違いない。っていうかそうだ。

料金所をでて、壁に挟まれている所でゆーっくり加速する時に

カシャン.....カシャン...カシャン..カシ.シャシャシャ ボオォォ(by devil)

って変な音がする。壁に挟まれているから反射してよく聞こえるのだろう。 さらに気を付けると、どうも0〜30km/h位をゆっくり加速する時にガックンガックン くる。ほっといてもなんとか帰れるかもしれないが、じろうはBandit250に乗って いた時にチェーンが切れて、リア周辺がズタズタになって廃車にした。チェーンは めったに切れないって事は知っているが、切った奴が身近にいるのでどうしても 慎重になってしまう。どうにかせねば、と思いつつ走る。だって高速走ってる時に きれた日にはねえ。

もともと友人宅に泊めてもらうといっても、 一日無駄にするのがもったいないので早朝 出発の予定だった。という事はバイク屋が開くまでに、何キロ走るか分かんな いので結局どうしようという事になった。ここで作戦を練り直す事にする。

友人の家に泊まって、早朝出発という予定を変更してバイク屋を探してチ ェーンオイルを買おうか。

しかし奴は当然仕事があるんで、ダラダラと僕に付き合わすわけにもいかん。

こんな都会にバイクおいといて、万が一バイクを盗まれでもしたら泣くに泣けん状況になってしまう。ワイヤーロック忘れて きたし。

めんどい、帰ろ!決定。

そうと決まれば、とりあえず高速を下りないと話にならないので、 吹田で下道に降りてスタンドに急きょピットイン。給油と休憩を済ます。 友人に「何時頃着く」と報告を入れてからスタンドで工具を借りる。 やっぱ、車積工具と違ってはかどるね。

そんでもって、ガシガシいってた原因はチェーンのたるみ部分がセンタースタンド と干渉していたからだった。とりあえずたるんだところがセンタースタンドに当た らないようにチェーンを限界近くまで張る。あんまり張ると切れるので注意。それ から指でチェーンをなぞってみると、

油分0

淡い期待を抱いて、スタンドのニイちゃんに「バイク用のチェーンオイルあります?」 って聞いてみたがCRCみたいなのしかない。 時間も21:00を回っていて、その手の店は開いてそうにない。 夜間の移動がメインのタイプのツーリングをする人はこの辺も注意せんといけませ んな。弱った。給油に来たおっさんライダーに聞いてみたが、やっぱ持ってない。 どうしよっかなー。その時もう一人の自分がつぶやいた。

CRCいっちゃう?

はっきりいってチェーンにCRCを吹く奴はアホだ、と思っていた。何故なら CRCは潤滑剤ではあるが油分を飛ばしてしまうしチェーンのOリングを溶かしてしまう。 それにCRC自体は持続性が無い。だからCRCを吹いたら逆に錆びた、なんて話も聞く でしょ。それはCRCを吹いた後にグリス塗ってないから。

勿論水がかからない ような所とか、CRCのみでOKなところもあるけどね。何もCRC吹いたから錆びるというわけじゃないよ。

でも、チェーンはどうせ帰ったら交換するつもりだし、何かの話のネタにでもなる だろうから面白そうやけんいってみるか、っちゅう事でスタンドのニイちゃんに無理 いって中古のCRC系のスプレーを300円で購入。いつもなら500円渡して、

お釣りでコーヒーでも飲んでちょ

とカッコ良く決める所が、赤切符のせい(自分のせいだけど)で貧しいのでヤメ。 早速チェーンにCRC攻撃を行う。「オラオラー」。タイヤを回しながらCRCを吹いてい ると、明らかにフリクションロス(笑)が減った。良く転がる。かなりイイよこれ。


チェーン復活ぅ〜

スタンドのニイちゃんにお礼を言って発進。全然OK!問題なっしんぐ。

以後、休憩の度にCRCをかけまくる。距離にして50kmおきくらい。

ちょっと時間を食ってしまったので、友達との待ち合わせの須磨水族館まで急ぐ。 水族館まえでパシャ(写真)。「着いたぜ〜」って電話したら、数分で来た。 実はその友人は彼女と同棲してるのだが、その彼女とも僕は友達だ。 二人とも元気そうで何より。取り敢えず飯でも食おうという事になり、 さっき飯を食ったから軽いのでいいというのに、「ここのラーメンがうまいんだ」 と言って無理矢理くわされた。ちなみにこんな人達(写真1) (写真2)

「げぷっ、ごちそうさま」

赤福を渡して「やっぱ、俺泊まるのやめ。帰る」って事を伝えた。
「お前何しにきたん」って言われたが、なれっこなので無視。

R2で来た道を帰ろうとしたが「族が多いのでやめとけ」って言われて、「どうせなら 明石大橋を使って帰ったら?入口まで連れてってやる」って事で甘える事にした。

入り口で奴と別れて、只今売り出し中の明石大橋に突入した。


いきなりスッゲーでけートンネルがある。片側4か5車線は有る。しかも長い。

気合い入ってんなー道路公団

とか思いながらフル加速したった。もう、スゲー音。グラスウール巻き直さんと いかん。その時前方に車発見! フェンダーミラーで、人影が二つ見える。やべーー、とか思いながら徐々に接近すると おばちゃん二人組だった。

びびらせやがって!

車の中でお互い横むいてペチャペチャ喋ってる。まあ斜めに走って も、こんだけでかいトンネルだと10秒位は平気だろう。

しばらく走ってると、「なんたらオアシス」とかいう名前のSAがあった。 高速乗ると最初のSAで休憩するのがもはや習性になってしまっているので 用事も無いのに入る。まあ、SAに入ったんでトイレに行ってみた。用を足して 手を洗うと、ぬ、ぬあんと!

蛇口から湯が出た

なにもお湯のコックを捻ったわけじゃない。ここでも道路公団の気合いを感じずには いられなかった。


その後は何も無い。ほんと何もない。照明も無い。 夜だからだろうけどなんも見えない。面白くもなんともない。

あまりにも暇なので、

ヘッドライトを消してみた

どんな感じかというと、

1.静かに目を閉じましょう。
2.右の手を右目にかぶせましょう。
3.左の手を左目にかぶせましょう。

まさにそれ。「ぎゃ〜、死ぬ〜(笑)」0.5秒でライト付けた。

そんな区間がしばらく続く。ライトが切れたらどうすんの。

湯出す前にする事あるやろ!っちゅうねん

何時間か「ぼけー」っと走ってたらやっと四国についた。けど、瀬戸大橋使う より早い。値段もそうかわらんし(値段)。鳴門についてから霧雨が降り始める。 R11を北上して、高松東道路に入る。高松東道路からそのまま新R11へ、この道は 最近できたみたいで、まっすぐで綺麗な道だった。お巡りさんに気をつけつつ 快調に飛ばしていたら、雨が降って来たのでカッパ装着。(写真)。

カッパを着たとたんに雨足が強くなってきた。ほんとは高速道路でさくーっと帰 ろうと思っていたが、へそ曲がりの血が騒いだのか

意地でもR11で帰ったろうやんけ

とか思い始めた。そのまま下道をしばらく走っていると、松山まであと100kmくらい のところで、来る前に適当につけた「フォグついてまっせランプ」が点滅を始めた 。(写真)

「なににー!!俺はそんな機能をつけた覚えはないじょー!」と思ったら、フォグが 消えたりついたりしてるではないか。どうも接触不良くさい。そのままでも別に いいんだけど、ON/OFFの繰り返しで電装系に負担がかかると怖いので消すことにした。 本当は夢中で走ってる時に突然暗くなったら怖いからなんだけど。そんで、フォグが 消えてからわかったけど、やっぱりノーマルのライトは暗い。正確には、バルブ をスズキ純正の明るいやつに変えているのでノーマルよりも明るいはずなんだけど それでも暗い。シールドがライトスモークだからかなー。

雨の中そのまま小一時間ほど走っていた。かなり疲れていた。 自分では結構走ったつもりだったけど、それでもなんとか愛媛まで帰ってきた。 R11と高速道路は平行に走っていて、いつでも高速に乗れる。その時ふと、

松山まで84km

っていう看板が見えた。ダメ、もうダメ。さっさと予定変更して高速に乗った。


高速に乗ったら乗ったで、すんごい霧が出てた。200m先が見えない。おまけに 今活躍せずにいつすんねん、って感じでフォグは寝たり起きたりしてるし。 スピードも制限速度で走ってても怖いくらいしか出せない。これはフォグを直す しかないと思い、SAに入る。

けれども調べたらちょっと出先では手に負えない事が分かった。いや、なんとかなる かもしれないけど疲れててめんどくさかったのもある。色々テストしてたらどっかの オヤジが「あんまりやりよったら、バッテリーあがるよ」って、至極当然のアドバイ スをしてくれるので、もういいやって出発した。

全然遅いペースで走ってたら、回転数の関係でマフラーから嫌な感じの音がする。

ただでさえ気が滅入っているのに、

おおおおお....

って、不安感を煽るような周波数の音が左右の壁から反射してくる。これは なんていうのか昔テレビで見たが生理的というか動物的に嫌な音だ。人がう なっているような感じ。「さすがdevil」とか言う前に、はっきりいってマジ で怖い。さらに前後に車はいないし、今は夜中の3:00だ。泣きそう。

泣きそうになりながら走っていたら、霧というかガスの中に突入。不意に50m 先が見えなくなる。時速も40km/h位まで落として、追突されるのが怖いので ハザードをつけて霧地帯を脱出するまで耐える。なんなんだ一体。今、バイク人生 の中で一番フォグが必要なのにフォグは全く役にたたん(笑)。ためしにスイッチを 入れてみるが点滅すらしない。こわごわ走っていたら、ようやく霧が晴れた。

しかし、相変わらずの雨と暗闇が続く。伊予西条を過ぎ片側一車線の道路に入る。 ここらへんからトンネルが増えて来る。しばらく走ってトンネルに入った。 そこは

パラダイス

だった。明るいし、あったかいし、ここだけいつもの自分に戻れる。 「俺はトンネルだけのスピードスター」などと間抜けなフレーズを思い付きながら フル加速して、マフラーの音も気持ちいい。けど、すぐ弱者に戻る。

この辺りから急にトンネルの数が増えるので割とトンネルを見る度に励まされる。 「オラー!」とか言いながらトンネルの中で加速して、「ごめんなさい!」って 謝りながらトンネルから出るのを繰り返してた。すると、「オラー」って入った 瞬間外にでてしまったトンネルがあった。長さはほんの50mくらいかな。名前は 「山田トンネル」。憎たらしいので覚えている。

これは不意をつかれて、精神的ダメージ倍増

バカ山田!

と全国の山田さんを敵にまわすような(うちの講座の助教授も山田先 生です、すいません)暴言を吐きながらすすむ。でも、怒ったせいで元気も出てきた。


そのあとは順調に進みいつもの石鎚SAで休憩。さすがにこの時間にはバ イクはいなかった。タバコを吸ってコーヒー飲んでベンチで横になる。けど、 なんもする事がないのですぐ出発。&30分後位に自宅に到着。結局家についたのは 朝の5時くらいだったかなー。二日で1400km弱走りました。
また行きたいなー。
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Last modified: Wed Jun 10 07:05:37 JST 1998